アウトソーシングの給料は?年収・職種別データから口コミ、サービス料金まで徹底解説 

アウトソーシングの給料は?年収・職種別データから口コミ、サービス料金まで徹底解説

この記事の目次

「アウトソーシング業界で働きたいけれど、給料はどのくらい?」「自分のスキルや経験でどれくらいの年収が期待できるのか不安…」そんな悩みを抱えていませんか?

成長を続けるアウトソーシング業界は魅力的な選択肢ですが、企業や職種によって給与体系は大きく異なり、具体的な情報がなければキャリアプランを立てるのは難しいものです。

この記事では、アウトソーシング業界の給与事情を徹底的に解剖します。業界全体の平均年収から、IT、製造、管理部門といった職種別の給与データ、さらには主要企業のリアルな口コミや待遇まで、信頼できる情報源を基に多角的に解説します。

読み終える頃には、あなたが目指すべき年収の具体的な目標が見え、納得のいく企業選びができるようになります。

給与計算アウトソーシングの料金相場も解説しているので、発注を検討している企業担当者の方にも役立つ情報が満載です。

1.アウトソーシング業界の全体像と主要企業

ビジネススーツの二人が交わす握手

アウトソーシング業界とは?その役割と市場規模

アウトソーシングは、企業が自社の業務プロセスを外部の専門会社に委ねる経営手法です。その範囲は、従来の製造請負や人材派遣から、ITシステムの運用・保守、経理や人事といったバックオフィス業務を包括的に代行するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)まで多岐にわたります。

矢野経済研究所によると、国内BPO市場は2023年度に約4兆8,849億円(前年度比3.9%増)に達し、継続的な成長を見せています。また、IDC Japanは2024年の市場を約9,943億円と予測し、2029年まで年平均4.1%で拡大するとしています。

特に、IMARC Groupのレポートによると、医療機器アウトソーシング市場は2024年の68億米ドルから2033年には158億米ドルに達すると見込まれるなど、専門性の高い高付加価値分野の伸長が顕著です。

主要なアウトソーシング企業とその特徴

国内では株式会社アウトソーシング、パソナグループ、トランスコスモス、日研トータルソーシング、スタッフサービスなどが中心的な存在です。

株式会社アウトソーシングは製造請負と海外BPOに強みを持ち、世界約30ヵ国で事業を展開しています。有価証券報告書によると、2023年12月期の平均年収は371万円です。

一方、パソナグループは人材派遣と地方創生関連事業が主軸で、同社の2023年5月期の報告書によれば平均年収は628万円と業界上位水準です。

他社との比較で見るアウトソーシング企業の立ち位置

平均年収で比較するとパソナグループが突出して高く、アウトソーシングは業界平均より低水準ですが、海外展開を積極的に進め、製造請負の分野で大手企業の一つとして認識されています。

利益率では高付加価値IT BPOを手掛けるトランスコスモスが堅調で、営業利益率5%前後を確保しています。

一方、製造系請負は景気変動で利益率が振れやすいなど、各社の強みとリスクは明確に分かれます。

2.アウトソーシング企業の給料事情を徹底解説

オフィスで資料を見ながら話し合う複数のビジネスパーソン

アウトソーシング企業の平均年収と給与水準

上場アウトソーシング会社の2024年度の平均年収は、下限が370万円台から、上限は630万円を超える企業も見られます。

例えば、アウトソーシング株式会社は371万円、パソナグループは628万円、トランスコスモスは490万円前後で推移しています。

業界平均は約450万円と、国税庁が発表した日本の平均給与458万円とほぼ同水準ですが、企業間格差が大きい点が特徴です。

職種別に見る給料の傾向と求人情報

  • dodaの求人情報によると、ITアウトソーシング分野では年収500万円以上の求人が約500〜1,300件(2025年9月時点)存在します。

  • Indeedに掲載されている製造請負関連の求人には、月給21万円から26万円といった募集事例が見られます。

  • 転職EXの求人例を見ると、人事や採用といった管理系職種で年収380万円から450万円程度の募集が見られるケースがあります。

年齢層別の平均給与とキャリアパス

2024年のdoda調査によると、年収は20代後半で約392万円〜413万円、30代で425万円〜496万円、40代では507万円〜543万円となっています。

個人のスキルや評価にもよりますが、30代後半から40代にかけて管理職に昇進し、年収500万円以上に達するケースも考えられます。

初任給と退職金の相場

アウトソーシング業界の初任給は職種により異なり、事務サポート職などでは18万円からの求人もありますが、大卒総合職では20万円を超える企業が多くなっています。

退職金制度については、確定拠出年金(企業型DC)を導入する企業が見られます。また、2020年4月の法改正により派遣社員にも退職金の支給が義務付けられており、時給への上乗せや派遣会社の退職金制度など、様々な形で支払われています。

手当・福利厚生の充実度と給料への影響

dodaに掲載されているエンジニア求人には、企業によって様々な福利厚生が用意されています。例えば、ある求人では住宅手当が家賃の半額(上限3万円)、家族手当が子ども一人につき4,000円と明示されているケースもあります。単身赴任手当や資格祝い金などの制度がある企業では、これらによって年収が上積みされる可能性もあります。

特に、寮・社宅や借上げ社宅制度の有無は可処分所得に直結するため、重要なチェックポイントです。

募集要項から読み解く給与と待遇

近年の求人票では、コンプライアンス意識の高まりから、固定残業代制度を設けない、または超過分の残業代を1分単位で支払うと明記する企業が見られます。昇給は年1回、賞与は年2回が主流であり、個人の実績や業績に連動するインセンティブ制度を導入する企業も増えています。また、福利厚生を詳細に記載して透明性を高める動きも活発で、これにより候補者は手当などを含めた実質的な年収を把握しやすくなっています。

3.アウトソーシング企業のリアルな声 口コミ・評判

ノートPCを持ちガッツポーズをする笑顔の男性社員

働きがいやキャリアアップに関する評判

派遣社員は配属先次第でスキル向上度合いが変わるため「現場ガチャ」という表現で不安が語られることがあります。 ただし、ITや設計領域の無期雇用派遣では継続した教育支援や資格補助、プロジェクトローテーションを評価する声も多く、キャリアアップ施策は年々整備されている印象です。

一方で、一部の企業では離職率の高さが指摘されることもありますが、これは業界全体の傾向も反映していると考えられます。

例えば、厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、アウトソーシングが多く含まれる「サービス業(他に分類されないもの)」の離職率は23.1%(2023年)となっており、人材の流動性が比較的高い業界であることがうかがえます。

そのため、各社は定着支援策の強化を重要な経営課題としています。

4.給与計算アウトソーシングの料金とサービス内容

金貨の山と「PRICE」の吹き出し、料金やコストのイメージ

給与計算アウトソーシングの料金体系と相場

給与計算代行の料金は、一般的に「基本料金プラス従業員一人当たり単価」で決まります。料金相場は従業員数によって変動し、例えば従業員10人以下なら月額5,000円から2万円、11人から30人で2万円から3万5,000円、51人以上で5万2,000円以上がひとつの目安です。

ただし、これは基本的な給与計算のみを依頼した場合の相場であり、勤怠管理、年末調整、社会保険手続きなどを追加で依頼すると料金は変動します。依頼先によっても単価は異なり、例えば社会保険労務士事務所の場合、基本料金に加えて従業員1人あたり月額500円~1,500円程度が相場とされています。

複数の専門サイトによると、給与計算代行の依頼先による一人当たりの単価目安は以下の通りです。ただし、これらの金額は基本的な計算のみを依頼した場合の相場であり、従業員数や年末調整、社会保険手続きなどの業務範囲によって変動します。

依頼先のタイプ

一人当たりの単価目安(相場)

BPO企業

500円~1,000円

社労士事務所

500円~1,500円(別途、月額基本料金がかかる場合が多い)

税理士事務所

1,000円~2,000円(別途、月額基本料金がかかる場合が多い)

費用を抑えるためのポイントと注意点

  • 勤怠集計や年末調整を自社で行い、給与計算のみ外注する

  • クラウド勤怠システムと連携しデータの受け渡しを自動化する

  • 複数社に見積もりを取り基本料金と一人当たり単価を比較する

契約期間や初期設定費用を必ず確認し、法改正対応が追加料金になるかも事前にチェックしましょう。

依頼できる業務内容とメリット・デメリット

給与計算、賞与計算、年末調整、社会保険手続き、住民税更新など幅広く委託できます。

  • メリット

    人的コスト削減と法改正リスク低減

  • デメリット

    自社独自ルールへの対応に時間がかかる点や外注先とのコミュニケーションコストが発生する点

おすすめの給与計算アウトソーシングサービス紹介

  • freee 人事労務

    月額ソフト料は数千円から利用可能です。また、別サービスの「freee人事労務アウトソース」を利用すると給与計算などを代行依頼でき、料金は従業員数に応じて一人あたり月額600円からのプランがあります。

  • 弥生給与 Next

    中小企業向けに2025年4月にリニューアルされ、給与計算と勤怠管理をワンパッケージで提供しています。

  • 給与奉行クラウド

    API連携に対応し、社労士とリアルタイムで協業できる高機能なモデルです。

  • ジンジャー給与

    人事データベースと連動し、Web明細の発行や年末調整を自動化します。

BPOとの構造的な違いと、求められる役割の変化については以下の記事で詳しく解説しています。

▶ 関連記事:BPOとアウトソーシングの違いを徹底解説!メリット・デメリットから導入ポイントまで

この記事を書いた人

宮下雄

フリグラム株式会社 代表取締役

“自然と成果が出る仕組みづくり”をテーマに、フリグラムを2022年に創業。現場の一次情報を大切に、細部までこだわった設計で“使いやすさ”と“成果”を両立した業務改善システムを開発しています。

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