中小企業経営者必見:人材開発支援助成金を活用したkintone研修でDX推進
2025.3.10

現在、中小企業においてもデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が重要な経営課題となっています。その実現のためには従業員のデジタルスキル向上、すなわちリスキリング(学び直し)が欠かせません。本記事では、厚生労働省の人材開発支援助成金を活用して効果的なkintone研修を実施し、社員のスキルアップと業務効率化を図る方法をご紹介します。助成金を賢く活用することで、低コストで研修を実現し、中小企業のDX推進に役立てるポイントを詳しく解説します。
人材開発支援助成金とは
人材開発支援助成金とは、厚生労働省が提供する企業向けの助成制度で、従業員の職業能力開発(研修・訓練)にかかる費用の一部を支給するものです。企業が従業員のスキルアップのために外部研修を受講させたり社内研修を実施したりする際に、研修費用や研修中の賃金の一部を国が負担してくれます。
特に中小企業の場合、この助成金の助成率(補助される割合)が高く設定されています。例えば通常の研修では研修にかかった経費の60%(大企業は45%)が助成され、DX人材の育成を目的とした特定のリスキリング支援コースを利用すれば75%もの高い助成を受けることも可能です。また、研修期間中に支払う従業員の賃金についても1人1時間あたり960円(大企業は480円)まで助成されます。この助成金を活用することで、企業は人材育成への投資負担を抑えつつ、質の高い研修を実施することができます。
リスキリングとDX推進の重要性
政府が人材開発支援助成金のような制度を設けている背景には、現代のビジネス環境でリスキリング(新たな技能の習得・学び直し)の重要性が増していることがあります。特にデジタルトランスフォーメーション(DX)の波が押し寄せる中、企業は従業員に最新のデジタルスキルを身につけさせ、業務プロセスを革新していく必要があります。DXを推進するには、新しいITツールやシステムを使いこなせる人材が不可欠です。
しかし現状では、多くの企業がIT人材不足や既存社員のデジタルスキル不足といった課題を抱えています。そこで、従業員のリスキリングを計画的に行い、社内にDXを担う人材を育成することが急務となっています。国も「人への投資」を重視して企業の研修実施を後押ししており、人材開発支援助成金はその具体策の一つと位置づけられます。
kintone研修の特徴
kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型の業務改善プラットフォームです。プログラミングの知識がなくてもノーコードで自社に合わせた業務アプリを作成できる柔軟性を持ち、さまざまな部門の業務効率化に活用されています。kintone研修では、このプラットフォームの使い方や活用方法を社員が習得することで、業務のデジタル化・効率化を推進することができます。具体的な特徴とメリットには次のようなものがあります:
業務効率化: 煩雑な手作業やExcelでの管理をkintone上のアプリに置き換えることで、日々の業務を効率化できます。入力作業の重複や転記ミスが減り、生産性が向上します。
データの可視化: 部門横断的にデータを一元管理し、必要な情報をすぐに参照可能です。グラフやレポート機能により、業績や進捗状況を直感的に把握でき、迅速な意思決定に役立ちます。
チーム内コラボレーション: kintone上でコメント機能や通知機能を使って情報共有ができるため、チーム間のコミュニケーションが活性化します。リアルタイムで案件の状況共有やタスク管理が行え、社内の連携が強化されます。
カスタマイズ性: ノーコード/ローコードで自社の業務に合わせたアプリやワークフローを構築可能です。現場の担当者自身がフォームや項目を自由にカスタマイズできるため、IT部門に頼らず迅速に業務改善を実現できます。
助成金活用で実現するkintone研修の例
では、人材開発支援助成金を活用してどのようなkintone研修を実施できるのか、具体例をいくつか見てみましょう。助成金を活用することで通常より低コストでkintoneの導入研修を行え、各部署のDXを効率的に進めることが可能です。以下は、中小企業で想定される活用例です。
営業業務の効率化: 営業チーム向けにkintoneで顧客管理や商談進捗管理のアプリを構築し、情報を一元化します。研修によって営業担当者が案件情報をリアルタイムで共有・更新できるようになり、対応漏れの防止やクロージング率の向上が期待できます。
社内申請フローの電子化: 経費精算や稟議(承認)申請など、紙やメールで行っていた社内の申請・承認フローをkintone上に移行します。研修では申請フォームの作成から承認プロセスの設定までを習得し、従業員は誰でも簡単に申請・承認手続きを行えるようになります。これにより、申請の滞留や押印待ちによる遅れが解消され、業務スピードが向上します。
ペーパーレス化の推進: 各種報告書や申請書類をkintoneアプリ化し、紙書類を削減します。研修を通じて紙で管理していた情報をデータベース化するスキルを身につけることで、検索性・保管性が飛躍的に向上します。紙資源の節約だけでなく、在宅勤務時でも社内資料に迅速にアクセスできるなど、柔軟な働き方にも寄与します。
助成金申請・研修実施のサポート内容
助成金を活用してkintone研修を行う際には、計画から実施まで専門家のサポートを受けることで、よりスムーズに進めることができます。当社では助成金申請から研修実施まで一貫して以下のようなサポートを提供しています:
助成金申請のサポート: 研修計画に沿った助成金申請書類の作成を支援します。必要な提出書類の準備から申請手続きの代行までサポートし、初めて助成金を利用する中小企業でも安心して手続きを進められるようにします。
研修計画の策定: 貴社の課題やDX推進目標に合わせて最適な研修プログラムを設計します。研修内容(例:kintoneの基本操作から業務アプリ作成まで)やスケジュールを貴社と共に検討し、計画段階で助成金の要件を満たすよう調整します。
研修の実施(講師派遣): kintoneに精通した講師が企業に赴き、実践的な研修を行います。なお、ご要望に応じてオンライン形式での開催にも対応可能です。現場の業務に即した演習を交え、受講者が研修後すぐにkintoneを業務に活用できるよう指導します。
研修後のフォロー: 研修終了後、習得したスキルが職場で定着するよう継続支援します。kintoneの運用に関する質問対応や追加のアドバイスを提供し、必要に応じて助成金の最終報告書作成もサポートします。これにより研修効果を最大化しつつ、助成金の受給まで確実に行えるようになります。
このようなサポートを活用することで、助成金の手続きから研修運営まで含めたプロジェクト全体を円滑に進めることができます。人材開発支援助成金は中小企業のDX推進において心強い味方です。適切なサポートを受けながらこの制度を活用し、効果的なkintone研修で貴社のDXを加速させましょう。
この記事を書いた人
宮下雄
フリグラム株式会社 代表取締役
“自然と成果が出る仕組みづくり”をテーマに、フリグラムを2022年に創業。現場の一次情報を大切に、細部までこだわった設計で“使いやすさ”と“成果”を両立した業務改善システムを開発しています。


